2012年5月20日日曜日

電力

日本の54基ある原発全てからの電力供給がなくなって一定期間経ったかと思います。
このことについて最近たまに周囲の人間と話をすることがあります。
まぁ工科系の大学なのでね。
基本的にこの界隈の話は出てくるのです。

自分の中で印象に残ってる
ドイツ・スイス・アメリカの三人との会話で見られた
共通したリアクションは揃って
「信じられない」
これは良い意味でも悪い意味でも、です。

まずドイツではフクシマ後に6基の原発の停止は早急にされましたが
残り11基は引き続き稼働している模様。
そして22年までは動き続けます。
スイスでも34年までの原子力からの脱却を掲げていますが
現状は世界最古の原発を含めた5基全ての施設が稼働中です。

一方日本は一年間で54基全ての施設を停めても
電力の安定供給を可能にしているわけで
この事実に驚愕するのです。
信じられないと。

しかし停止した分を何で補っているかという部分に話が及ぶと
またそこで信じられないという話になるのです。
石油・石炭火力で賄っているのかと。

エネルギーで環境問題の話をする際は
多くの場合二酸化炭素と温暖化問題が主でしたが
昨年以降はそれ以外の要因が入ってきて議論が複雑化したわけです。
もちろん再生可能エネルギーで全部賄えばいいのかもしれませんが
それもそれで生態系への影響等で一筋縄にはいかない。
水力だと魚類等への影響
風力だと鳥類への影響。

様々な側面を検討した上で各国がエネルギー指針を設けているわけで
そのための10年・20年の時間なわけです。
一年で全ての原発を停めたはいいものの
今後の供給プランを持たないまま
現状のように全ての原発を停めていては持たないはずなんです。

そしてこの原子力政策をどうするかまだ決め兼ねているという
状況を伝えるとやはり驚かれるのです。
「信じられない」と。

新しいエネルギー政策についてはもちろん鋭意議論中なのでしょうが
それが決まるまでずっと今のままやせ我慢の不健全な状態は
国として危険と言わざるを得ない。
この話をするときは最近毎回こう言っているのです。

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